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ふらふらとした足で公園を出た。
そのまま、足が進む方へと歩みを進めた。
一つの大きな通りに出ると、そこにはたくさんの人が携帯を片手に歩いていた。
黒いスーツ姿。
耳にこだまするように聞こえるハイヒールの音。
携帯に顔をのぞかせる女子高生。
目や耳がこの景色にのめり込まれていく。
足が自然と人ごみの中へ進んだ。
理由もなければ目的もない。
一緒にいる人もいない……
僕を知る人はここに誰もいない。
そして……僕の頭に浮かぶ顔は一人もいない。
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