0人が本棚に入れています
本棚に追加
「いらっしゃいませ」
ゆっくり振り返った彼は4年前と何も変わらない、あの人だった。
「こんにちは。お久しぶりです」
ゆっくりと微笑み、月乃はあの人__輝本太陽と目を合わせた。
「影井…?」
輝本は目を見開き、心底驚いていた。
よかった、覚えていてくれた、と安心した。
「はい、影井月乃です。退院したので輝本さんにご報告を」
「そうか…。4年ぶり、だね?」
薄い茶色の髪に日焼けした肌。
雰囲気は4年前とちっとも変わっていなかった。
そして、白いTシャツ、水色のジーパンにこげ茶のエプロン。
シンプルな服装を爽やかに着こなしている。
最初のコメントを投稿しよう!