変わる日常

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「いらっしゃいませ」  ゆっくり振り返った彼は4年前と何も変わらない、あの人だった。 「こんにちは。お久しぶりです」  ゆっくりと微笑み、月乃はあの人__輝本太陽(てるもと たいよう)と目を合わせた。 「影井…?」  輝本は目を見開き、心底驚いていた。  よかった、覚えていてくれた、と安心した。 「はい、影井月乃です。退院したので輝本さんにご報告を」 「そうか…。4年ぶり、だね?」  薄い茶色の髪に日焼けした肌。  雰囲気は4年前とちっとも変わっていなかった。  そして、白いTシャツ、水色のジーパンにこげ茶のエプロン。  シンプルな服装を爽やかに着こなしている。
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