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生きるためにイキリたい
前書き
このサイトには……初投稿です。
ギャグなのでシリアスは……ないです。
ーーーーーーーーーーーーーー
ふぁぁ…。
あー寝た寝た。
不思議と頭が痛くない。
いつも休日に12時間くらい寝ると頭が痛いわ、腰が痛いわ、家族からの視線が痛いわでもう全身負傷しちゃってるしさ。
毎日身体が痛くてよ。
あ?俺は毎日が休日よ。
んん?ニート?
クズ?
社会のゴミ?
黙れ、俺はまだ休職中だコラ。……コンビニのバイトをな。無断で休職中なんだ。へへへ、俺は悪くないゲームが出来なくなってしまうのが嫌だからな。
不思議と今日は痛くない。
これにはびっくりした。
最後の記憶が確か、包丁を持った妹にグサリだったかな。
"お兄ちゃん動かないでっ!殺せない!!"って言ってた気がする。ヤンデレは至高。我が人生悔い無し……。
それはそれはぐっすり眠れたよ。
死ぬほどよく眠れた気がする。
で、起きたら俺はいつのまにか幽霊が着ているような服になっていたと。
うーむ、なんでかな。(すっとぼけ)
つまりいいたいことは、目が覚めたら死んでいたってこと。
いくらなんでも包丁でグサリされた程度では死なないはずなんだ。
ネットで販売されていた勇者ゼリーに部屋には復活ポイント、枕には不死の呪符とか色々あった筈だ。
そう、俺があんなもので死ぬはずがないんだ!
俺は妹の愛を受け止めただけなんだ!まだその先に進んでない……くぅっ!?ああ、惜しい。世界は俺という極めて重要な自分を失ってしまったようだ。
『ちょ、ちょっとさ、うるさいから静かにして』
ん。
静かにしないと。
『あー、状況は理解しているかの?簡単に言うと君は死にました。若くして残念じゃの』
さっきから脳内の声みたいに聞こえてくるこれはなんなのか。
というか誰なのか。
聞いて驚け!
轟け!
ひね伏せろ!
「か『神じゃ』」
キサマァァ!被せんじゃねぇよ!
死ねよ。チッ……土下座しろよ。ほら、手をハの字にしてひね伏せろよ。DOGEZAしろよ。
『神にいう言葉ではないの……最近の人間は酷いの……ぐずん。
ひね伏せるので最後まで話を聞いて下さい御願いします』
仕方ないな。
神"さま"の話は最後まで聴いてあげるとしよう。
『何さまじゃよ……』
俺様だけど?
◇◇
意識が覚醒した時には、なんのひねりもない白い空間にいた。
クリエイターなら10秒で作れそうな感じだ。MAYA開いてキューブを拡大して染色したら完成。
大学生で3dcgを学んでブイブイ言わせていた俺なら3分……あのソフト起動に時間かかるからねぇ。。。下手くそとかじゃないヨ。
ただただ広がる白い空間に、白髪混じりで灰色のなんかもじゃもじゃした汚らしい身なりのジジイと鳥の羽っぽいのを生やした人々……メルヘンチックに言うなら天使、現実的な話をすれば人型の鶏がいる。
薄汚れた服が似合うジジイは、今にもグ○フィンドール10点とか言いそうな見た目をしているが、例の人物とは違って優しそうでもないし威厳もない。強いて言うなら小物臭がする。嫌いだな。同族嫌悪ってやつな。
それから目の前の鳥頭の鳥の化け物、鳥頭星人。なんて呼べば良いのだろうか。頭が山羊で下が人間の悪魔がいたな。有名なやつ。ポハメット?だったけ?
そんなカオスな空間に何故か常識人な俺がいる。
こんなところにくるやつは常識人よりもっと頭が逝かれた奴ではないのか。
そう思っていると悪魔がこちらに近づいて来た。
ん、なんだ?
手招きをしているぞ。
付いて行ったら三途の川を渡っていたなんてことはなくダンブルドアもどきの薄汚いジジイの前で止まった。
まさかこいつと話せというのか。
鳥頭の悪魔に背中を押され一足前に出た。
さっきから見えていたが、初対面の人と話すと緊張で^~心蔵がぴょんぴょんするんじゃぁ^~
俺は目の前のジジイと話すべく、下調べに力を測ってみることにした。
くくく、話あいは既に始まっているのだよ。
しかしわかっていたが悪魔の親玉……魔神か。凄まじいオーラだ。耐えられない……。
20000、21000まだ上がるか。信じられん。
小物力53000だと……。何という、こいつただの薄汚いジジィだわ。
《おっす、ジジイ。つれてきたぜ!》
『これ、ジジイ呼ばわりはやめんか』
《あ?なんだよジジイ、何処から見てもジジイじゃねぇか!》
「あの…」
なんとなく無言の間に気まずくなり話しかけてようとするもタイミングをつかめない。
『次言ったら、唐揚げにするぞ?』
「え、ちょっ…だから、」
なんだか物騒なことを言うジジイ。
あるよね、新しいクラスになって渋々グループに入ったら自分を無視して盛り上がるやつ。帰っていいすか?
《は!やってみろ!てめえがそもそも俺たちをこんな姿にしなければぁ!》
なんかこの人達話聞いてくれない…(泣
ふえぇぇ、こわいよぉ。
連れてきておいて喧嘩始めんなよ!(半ギレ)
『ーーーんんぁ?どう見ても立派な天使ではないか。白い羽とか』
えっ……天使?妖怪鳥人間とか、鳥頭の悪魔の間違いじゃないの?
《白い羽だけじゃねぇか!
頭に生えたこの真っ赤いトサカ!
ゴツゴツした黄色い足!
身体中を覆う白くフサフサの羽毛はなんだってんだ!おい、コラぁ!
ど・う・み・て・も!
鳥だよ。鶏っていうんだよ!このジーーーーーー》
『すまんのー。部下が失礼した。
お詫びに食べるか?美味いぞ。自信作じゃ!』
目の前で繰り広げられていた部下とジジイによる争いは忠告を無視した部下が唐揚げに調理されて終わった。
出来損ない魔法校長が腕を一振りするとカラフルな星が舞って鳥の悪魔は、調理済みの唐揚げとなって皿に盛られて変化した。
いきなり隣にいた奴がボン!と弾けて羽と香ばしい香りを漂わせる唐揚げになった姿はホラー以外の何者でもない。
しかもこいつはそれを俺にすすめてきた。
サイコパスかこいつは。
いや、食べるけどね。
まぁ食べ物には罪は無い。
美味いな、たしかに。
「結構いけるな。グットモス」
『ふぉふぉふぉ、そうじゃろう』
「生姜醤油に生肉の状態でつけておいたのか?下味がしっかりしてて結構うまいな」
『お主が見た通り魔法でチョチョイのチョイじゃ』
「すげえな、魔法。触れたものをずんだに変える程度の能力的なあれだと思ってたわ」
ずん子さん的な。
『ふぉふぉふぉ、これが魔法じゃよ。驚いたかね?』
「先生!僕は実は魔法使いだったりしますか!」
『(そんな可能性は)ないです』
◇◆
あれから一時間くらいたったかな?
いまだに話は続いていた。
皿に大量に乗せられた唐揚げを食べながら。
『非常に残念だが、君は死んでしもうた』
「それはさっき聞きました」
さっき聞いたんだよ。
何回目だよ。
てめぇは校長か?俺の高校時代の校長みたいだわ。季語のなんちゃらとか、どうでもいい長話をして最後の話になるが聞いてほしいと言って序盤に繰り返すみたいな。
最後に一つと言って最終的に四つ言うって言うあれ……あ、それは中学の時の校長か。
わかりやすく言えばバグでNPCが同じセリフを言い続けているみたいな。
『はて…?』
はて?はてだと?
ボケてんのか?このジジイ
「やれやれ……おい、まだ無双してないのにやれやれと言ってしまったではないか。」
『知るか』
ここまでこの死んでしもうた、
死んでもうた。
死んでしまった情けないなどと
ずっと続けている
はよしてくれんかな?
あくしろよー。
「おーい!ドリンク追加で!」
◆◆
更に一時間後
『死因じゃが、風呂で爆睡して溺れて死んだのじゃ。アレは非常に興味深く面白い映像だった……』
俺とは全く関係のない人間の死に方についての話になっていた。
過去このジジイが受け持った転生者の中で面白かった死に方についてを話していた。
「邪悪ですね」
邪悪というか趣味が悪いと言うか。
人間が死ぬ瞬間の映像を見せながら語る 薄汚いジジイの姿はまさに邪神だ。
『ほっほっほ、儂は人間共が足掻く姿が好きなんじゃよ』
「あっそ」
ようやく話が進んだと思った外見だけでなく中身まで薄汚いな野郎だったようだ。
人間どもとかテメェ何様だよ。
二時間もかけてこれかよ。
ジジイかよ。
あ、ジジイだった。
『先程から態度がなっとらん!神であるぞ』
癇癪を起こした自称神はテーブルを拳で粉砕した。
ひぇ……。いや、ま、負けるな俺。
「ふっ……そのナリで?
薄汚い見た目の上に薄汚い性格、薄汚い根性、薄汚い存在。
薄汚いのによく神を語れるなぁ?えぇ?」
『うぬは、神を信じないと……』
お怒りらしい。立ち上がったジジイは俺に詰め寄ってきた。唐揚げを食べ口をもぐもぐさせながら。
「どうどう!まあ、まてよ。俺、あんたみたいな西洋の神様とか崇めてないから。どちらかと言うと新道派だから」
言うなれば薄汚いギリシャの神様といったところか。
信じてない宗派の神ははっきり言って神だとは思っていない。
やっぱり薄汚いジジイで正解じゃないか!
『………はぁ、これだから日本人は…』
日本人を一括りにすんなよ。
無宗教とか、胡座をかいて手に輪っかのポーズをした奴を崇めているのとか、裸で貼り付けにされた挙句、沢山の日本人に足で踏まれた変態を崇めているのとかあるじゃん。
他にはー、空を浮遊してるのとかさ。
まぁまぁ、その話はいいどうでもいいから、死んで神様にあったらどうしても言いたいことがあったんだった。
途端に真剣な眼差しになり姿勢を正した俺は……
「なあ、転生してチートで俺tueeeしたい」
『お主、それが人に物を頼む態度か……?』
クソすぎるこの神にそう言われるだけの態度を俺はとっていた。
どうやら神にだけ使えるとかいう神器を半ば半殺しにしたトリ頭の天使に操作させ、ソファにごろりと寝転がりながら唐揚げを貪り食っていた。
鳥頭はドリンクを注文した際、ここは飲食店じゃねぇーんだよ!とか正論かましてきたので、殴ってマウントを取って部下にしたやつだ。
ふふふ、クズは死んでも治らないとはこのことだ。この神器はどうやら下界……つまり人間が住んでいた世界を覗けるらしく一度も覗いたことがないし、覗くのが夢だった女子更衣室を"真剣な眼差しで眺めていた。
何見てんだコラ?なんか悪いか?
あ?
"それが人に物を頼む態度か……ねぇ?"
正論ありがとうございます。
わかりました、私は態度を改めさせていただきます。
とでも言うと思ったか!バーカ
「いいんだよ、あんた人じゃねーし」
そう、こいつは人じゃない。
ああいえば、じょ……このネタはシャレにならないからなしとしてつまり言い訳と揚げ足をとるのが得意ですっ!てへ☆
プルプルと震え青筋を浮かべたジジイを見ながら、先程まで奴が座っていた椅子にふんぞりがえった。ジジイは雷のようなものわ纏って威嚇を始めた。
やめてください。
"ふるふる。ぼくわるいえりーとさらりーまんじゃないよ"
「おいおい、爺さんそんなにブルっちまって、トイレならあっちだせ」
俺の悪いところが出た。人に言わせれば存在そのものと言われるが自覚している悪いところといえば、驚いたり、追い詰められる余計なことを言って煽ってしまうことだ。
ま、死んでるからいいか。怒った?めんごめんご。
『……いい度胸だ。気に入ったぞ、望みの力を与えてやろう』
ジジイは俺の胸ぐらを掴み投げ飛ばし地面を転がっている隙に再度座り直した。
いきなり望みを叶えてくれるとは怪しい、まぁなるようになれ。ってことでチートを要望しまーす!
「じゃあ、じゃあ!一つ目は不老ね!」
心の闇を見せないよう無邪気で明るい声を出しながらジジイに近づくとやつ頭に水をぶっかけた。
あ、この水は羽の生えた奴が持っていた瓶を奪った時に中に入っていたものだ。
ファァァァァァアア!ザマァ!!
『ふむ?不老不死でなくていいのか?』
と素っ気なく答えたジジイは、唐揚げにかけるレモンを俺の目の前で握り潰しレモンの炸裂弾で攻撃をした
「ぎゃぁぁぁあ!目がぁぁ!目が■■■■■■■(ピーーー)!」
閃光ではなく酸にやられた目を抑える
瞬時に立ち直した俺は痛みで震える声で反論した。今なら大佐の気持ち……少しわかります。
痛い。
「不死だと、死にたいときに死ねないじゃん」
『……ちっ!』
「マジで性格悪いな糞ジジイ」
不老不死って大概地雷じゃんか。
馬鹿め!引っかかると思ったか!
『あ?まだなんかあるのか?はよせんか?糞ガキ』
「死ね老いぼれ。二つ目は、環境に適応する強い体な?」
中指をたて奴に向かって唾を飛ばす。
『注文多いぞ?小指野郎』
股の前で小指を揺らしながらそんなことを言って来た。
「んだと?テメェなんか爪楊枝だろうが、……三つ目、素材を加工出来るスキルだ以上」
堪らずいい返したものの爪楊枝がなくオロオロする俺を嘲笑うかのような顔で見てくるジジイ。
『黙っとけ童帝のくせに、。サービスで生活魔法のスキルを持たせてやる』
「早くしろよ?」
『全く可愛げのない奴じゃ』
ここまで思ったことだけど、ツンデレかよこいつ。
いや、あの邪悪な顔は絶対、陰湿なことを考えているいじめっ子の姿にそっくりだ。
とかへんなことを考えていると、
ジジイの手から光る物体が飛んで来た。
『あぁ…ん、はぁはぁ』じゃねぇよ!
気持ち悪いわ!死ね。
「なにこれ?めっちゃ光ってんだけど?」
と、その気持ち悪い光が俺の体にべちょりとまとわりつき光出した。
『これから転移するよーって合図じゃ』
「へぇ…早く転移させてよ。ねぇ」
『はい、はい、』
「コラ!"はい"は一回!でしょうが!」
『うるさいわい。
あ、そういえば、言い忘れておったが、言語はどうするつもりなんじゃ?』
「おい!早くつけろって!」
焦る俺を見て黒い笑みを浮かべたジジイは手を振りながら最後にこう言った
『…ふっ、お主が早く送れといったのじゃぞ?さらばじゃ』
「まてぇぇ!」
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