待ってる。

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チャイムと同時に担任が入ってきた。 担任こと、ゆっちゃん。 いつもなら、笑顔な彼女が、すごく強張った顔をして、壇上に上げる。 その様子に私の嫌な胸騒ぎはどんどん現実味を帯びていった。 そして、彼女の口から告げられた言葉。 「みなさん、大事な話があります。清原 亮くんは…」 その瞬間、私の心になにかぽっかり穴が開いたような気がした。 でも、もう、手遅れだ。 いや、違うな。手遅れではない。
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