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こせがれが私のブラウスのボタンを上から一つずつ外してゆく。妙に丁寧な手付き。すんごく気色悪い。胸を露出する羽目になった。「イイ感じでちゅねー。理沙ちゃんのおっぱい、本当にイイ感じでちゅねー」とか言ってきた。なぜに赤ちゃん言葉? 左の手足を拘束してくれている男は、「ホント、すんげーデケー! いいわ。マジいいわ!」と嬉々とした様子。右の手足を捕らえてくれている男は、「あ、やべー。さすがにたっちまうっての」とか抜かした。
こせがれが言う。「いやー、やはりJKが相手だと高ぶりますなあ」って。「理沙ちゃんみたいな美少女が相手となると尚更たまらんですなあ」って。今度はなにゆえオッサン言葉? いや、そんなこと、今はどうでもよくってだな。
最悪。ホント、サイアク。こんなところでこんなヤツらにああだこうだされるくらいなら死んだほうがマシ。けれど、本音を言ってしまうと、まだまだ故人にはなりたくないわけで。だから胸の内は「くそぅ、ちくしょう、こんちくしょうっ」といった具合に悔しさに満ちてゆくわけで。本当に心底悔しいわけで……。
でも、ホント、もうダメかも。
神様ぁ、アンタ、無能だし、無情すぎ。
私、悪いことなんて、なーんにもしてないのに……。
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