初夜

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もう、冬だって言うのに 寒さなんてちっとも感じない。 優しく、丁寧に触れられるのが もどかしく感じる。 もっと、触って。 もっと、求めて。 「お、俺も、しようか?」 こういう時、もっとスマートに 俺も出来たらいいんだけど 愛されるばかりで申し訳なくなって 思わずそう口にしていた。 「また、今度な。 今日は俺が陽翔を気持ちよくする。 もう、怖くないか?」 恭弥さんの優しさに 胸がいっぱいになる。 「ん。恭弥さん、キス、して?」 「っ、お前…ほんっと 煽るのだけは一丁前だな」
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