イメチェン病

恨み

　それから、数ヶ月が過ぎた。俺はなんとか不登校にならずにやっていけている。知恵も同じく登校することが出来ていた。

　だが、イメチェン病にかかった者はさらに二人増えていた。さすがにこの状況はヤバイと教師達は思ったみたいだが、どう対処していいかわからない状態だった。

　で、イメチェン病の俺達は未だに元の世界に戻る手掛かりがなくて困っているのだが、なんとここで嬉しいニュースがあるぞ。

　それは、俺と知恵が付き合い始めたことだ！

　彼女いない歴イコール年齢だった俺に、ついに彼女ができたのだ！　嬉しいぞ！　マジで嬉しいぞ！

　休日にはどこかへ遊びに行ったり、あんなことやそんなことをしたりした。超楽しかった。

　ある夜。俺はいつものように知恵とラブラブ電話をした。

　その内容は、このまま元の世界に戻らずに一生この世界に留まるかという話だった。

　お互い少し悩んだ末、離れ離れになるのは嫌ということで、俺達はこの世界に留まることを決めたのだった。