恨み

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 朝起きたら、俺の部屋がいつもと少し違うことに気付いた。 「何だこれは……。俺が寝てる間に何があった……」  家具の配置が変わっていたり、床には衣類が散らかっていたりしていた。  元の位置に戻したいところだが、今日は平日で今から学校に行く仕度をしなければならないため、そんな時間は無い。  俺の名前は篠原(しのはら) 勇気(ゆうき)。高校二年生。俺は一人っ子で、オトンとオカンと一緒に暮らしている。自己紹介終了。  部屋を出てリビングに行くと、テーブルにはすでに朝ご飯の用意がされている。 「おはよう」  俺は、朝ご飯を食べているオカンとオトンに挨拶する。 「「へ!?」」  二人は俺の方を見た瞬間、目を見開いてそんな声を発した。その反応を不思議に思った俺は二人に聞く。 「え? な、何をそんな驚いてるんだ? 俺、なんか変な格好してるか?」 「い、いや。してない。してないことに驚いているんだ」 「そ、そうそう。いつも勇気、奇抜な格好してるじゃない」  あまりにも予想外な返答だった。俺がいつも奇抜な格好をしているだと? んな訳あるか。
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