恨み

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「え? 二人して何言ってるんだ? ……顔洗ってくる」  とりあえず俺は顔を洗い、それから朝ご飯を食べることにした。  ご飯を食べていると、前に座るオトンとオカンから感じる視線。 「イメチェンってやつか?」  オトンからの質問に俺は首を傾げる。 「ん? 俺は特に何も変えてないけど……」 「いやいや、変わってるって。いつものアフロヘアーはどうした?」 「ぶ!?」  オトンの言葉に驚き、俺は吹き出してしまった。 「うおっ! 汚いぞ!」 「ごめんごめん。ちょっと待って。俺はアフロヘアーにした記憶なんて無いんだが……」  俺はいつも平凡な髪型をしている。アフロヘアーに挑戦しようと思ったことなんて一度も無い。 「おかしなことを言うじゃないか。お前はあのアフロヘアーがお気に入りだったじゃないか。ってヤバイな。もう話してる時間が無いな。ごちそうさま」  そう言ってオトンは食器を片付けに行ってしまった。 「母さんも勇気に色々聞きたいことがあったけど、そろそろ母さんも仕事に行く時間だからこの話はまた後でね」  オカンも食器を片付けに行ってしまった。  マジで俺が寝てる間に何があった。
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