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「それにしても、昨日は槙原様のお屋敷でなんのお話だったんです?」
楓の椀に雑炊をよそいながら、小春が尋ねる。
「なんのって……別に大したことはないよ。いい酒が手に入ったから、飲みの相手をしてくれとさ。ただそれだけのこったよ」
「だったら何故あそこまでべろべろに酔っていたんです? 楓様、お酒には強いから、いったい何事かと思いましたよ」
「いやぁ、強い酒だったんだけど、かなり美味くてさ。ついつい飲みすぎちまった」
「もう……」
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