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「 ねえ、賢ちゃん」
「ん?」
「 賢ちゃんはどう思う?」
「 何を」
「 エンディングノートの質問にあるの。今のパートナーを選んだ 理由は何ですか?って」
賢ちゃんは困ったような顔をして、
「 それはまたド直球な質問だな」
と、 腕組みをした。
「 ねえどうなの」
更に私は賢ちゃんを問い詰めた 。
「 理由なんてあるか」
賢ちゃんはしらばっくれるつもりだ。
「 そうだよね。 理由なんてないよね」
これでこの話は終わりだと思ったら賢ちゃんは一言ボソッと言った。
「 自分の半分を見つけた感じじゃないか」
私はその言葉を聞いてドキリとした。
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