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それからの日々はほんの少しだけ色付いて見えた。
彼とは休日の度にピクニックに出かけて、他愛ない話をしたり、お昼寝をしたりして過ごした。
彼との日々はドキドキもワクワクもなかったし、毎日がキラキラ輝き出すようなこともなかったけど、ただただ幸せだった。
「ねーぇ」
「んー?何ー?」
「ねーぇ」
「もー何よー」
「やっとこっち向いたー」
そう言ってほっぺをぷにぷにして幸せそうに笑う彼を見たら怒る気にもならなかった。
「ねぇねぇぎゅーしてー」
「どしたのー?酔ってるー?」
「んぅ〜よってないよぉ〜?」
「仕方ないなぁぎゅー よしよし」
それからくてっと寝てしまったらしい。後から彼に話を聞いて顔から火が出るかと思った。
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