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それからは何事もなく過ぎていった。
やっぱり彼との日々は幸せで、彼も変わらず愛してくれて、あの日感じた違和感は小さくなり始めていた。
でも、その日、大事な話があるから出かけよう、と言われた時、忘れかけていた違和感が一気にぶわりと広がった。
「う・・・うん・・・」
別れ話をされるのかもしれない、そしたら私はどう答えるだろうか・・・
そんなことをくるくると考えながら準備をする。
「遊園地、行こ。」
いつも通りのはずの彼の声がどことなく冷たく聞こえて、ドキリと心臓が冷える。
「うん・・・行こ。」
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