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「・・・ね、今日・・・楽しく、ない?」
唐突にそう聞かれて、ハッと顔を上げる。
「え?!そんなこと・・・ないよ?」
笑顔がぎこちなくなってないか、不安でたまらなかった。
「そっか・・・」
相変わらず何を考えてるのかわからない。
いつも通りのはずなのに、今日はそれがたまらなく不安だった。
夕陽に紅く染め上げられた観覧車で、しばらく沈黙が続く。
てっぺんが近づいてきた頃、ようやく彼が口を開いた。
「ねぇ・・・君に、聞いてもらいたいことがあるんだ」
ドキン、ドキン、と耳元で心臓の音が聞こえる。
「僕と・・・」
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