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「…大丈夫か?」
声からして女性らしき人が手を差し伸べてくれた。
「だ、大丈夫…です。」
「…そうか、なら先ずは貴様の名前を聞きたい。
…と、名を聞くときは自分からが掟だったな。
先に私が名乗らなくては。
……私はフォートゥ。フォートゥ・ロイヤル。
気軽にフォートと呼んでくれ。」
「フォートゥさん…?」
被っていたフードを外し、
自己紹介した彼女の名前を忘れないように(というか忘れたらヤバい気がする)復唱する。
「フォートでいい。さんも要らん。
敬語も使わなくていいぞ」
「じゃ、じゃあ…フォート。
えっと…助けてくれてありがとう…?」
「礼には及ばん。私は人を助けるのが好きだからな」
人を助けるのが好き…か、
かっこいいな
……それにしてもこの人、さっき
魔法とか剣技とかそう言うお洒落な方法じゃなくて
拳(手袋とか付けてない、つまりは素手(しかも一発))で
あのゴブリン倒してたような…。
…体長3メートルを素手でやっつけるってどんな身体能力+握力もってんだ…?
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