パププ

ベタな異世界転生

とはいえ仕方ないと思う。

異世界転生したと第一話（我ながらメタいな）では言ったものの
まだ状況は飲み込めていない。

だって異世界転生のあるある、
トラックに轢かれる〜だの
後ろから通り魔に刺される〜だの
そう言ったイベントは起きていないのだ。

ただいつものようにベットで寝て…

…起きたらゴブリンのモーニングコール。

ハッキリ言わせてもらおう。
美女が良い。
美女のモーニングコールが良かった。

…まぁそれはまた今度語るとして…。

寝て起きただけで異世界転生するか？って言う話だ。

全く意味がわからない

しかも飛ばされた先が魔法の使えるロマンティックな場所と来た。

……試しにファイアとか言っても魔法は使えないし（魔法陣とか知らないしそれは当たり前だが）…。

っていうかせめて攻撃手段の剣かなんか用意しといてくれないか神様。

…あぁそうか今行方不明なのか。

いやだとしても相当ひどくないか？
うーむ…。

…長考していた俺はこの時気がつかなかったのだ。

「あかんあかんあかん！人おる！」

…上からキューに似た青い物体が降ってくると言うことに。

「そ　こ　を　ど　い　て　く　れ　ー　！　！　！」