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そんな康志の前に、一人の女性が現れた。
それは、康志が高校時代に通っていた立花高校の出身者の、田村佐知子だった。
佐知子は、椅子で溜め息をついていた康志に、
「ちょっと、隣……いいですか?」
康志は無愛想に、
「えー、どうぞ」
佐知子は「失礼します……」と座ると、
「あなた高校二年生の時に、一年生の須藤マヤという女性と、付き合ってましたよね?」
そのマヤという名前を聞いた時、康志はハッとして顔を上げた。
ある事を思い出したのだ。
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