デーブ風子

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最後の晩はさよならパーティーで あちこちで盛り上がる人々 人波のむこうからあのひとが現れた どちらからともなく手を繋いだ 人波の中ではぐれないように しっかりと繋いだ それから暗いデッキに出て もうお別れだねと彼が言った あたしは思わず 〇〇さんが好き と  彼が おれも好き と言って 引き寄せられるように抱き合った 暗い海を走る船 昼間はあんなに明るかったデッキが 夜は怖いような闇の中
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