犬の手と私の無知と日常。

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まず、『猫の手も借りたい』について調べてみた。 『猫の手も借りたい』 鼠を捕ること以外は何の役にも立たないような猫であっても、その手をかりたいと思うほど忙しいという意味。 引用:故事ことわざ辞典 kotowaza-allguide.com/ne/neko これを知って、私は如何に自分が無知であるかと恥ずかしくなった。 多分、小学生でも知っていることを20代後半である私は知らなかったという事実がもう恥ずかしくて堪らない。 今までの人生でこのフレーズを使った記憶が何回かある。 いそがしい時、誰かに頼りたくなった時、ふと口にしていた。 きちんとした意味も知らず、平然としていた私はどこかの穴に入りたい気持ちでいっぱいだ。 でも、逆を考えて、今この知識を知ることができて本当によかった。 静かな、電車の中、体は動いていなくても、頭と心の中では「恥」という名の小人たちがあっちこっち行ったり来たり喚き騒いでいる。 誰も私を見ていないはずなのに、ついつい顔を隠したくなった。 最初はなぜ犬ではなく、猫何だということに疑問をもったのに、いつの間にか自分の知識と常識の拙さに反省する始末。 「猫の手も借りたい。」みくびっていた。
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