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「ふふ。今日も案の定合わないわね。」
ほくそ笑む双子の姉
「ええそうね。いい加減勉強してもらいたいわ。」
悪態をつく私
そんな会話をしながらも私達はある一点を見つめる。
ここで呑気に会話を続けようものなら瞬時に殺られてしまう。
勝負は一瞬なのだ。油断なんかできるものか!!
「今日はどうする?」
問いかける姉
「たまには妹に譲れば?」
揺さぶる私
「いい加減ケンカはやめなさいよ」
「「母は黙ってて!!!」」
元はと言えば争いの原因はあなたなんだ。
どーして毎日毎日同じミスを繰り返すの!?
どーして毎日
オカズを奇数にして作っちゃうのよ!!?
目の前にあるのは鳥の唐揚げ
ホクホクと湯気を立てるきつね色のカラッと揚がった宝石のような一品だ。
一口噛めば肉汁が溢れホロホロと崩れる身は噛めば噛むほど口の中に旨みが広がり幸せの絶頂へと連れていく。
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