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プロローグ
プロローグ
2036年(R18年)
永久凍土の中から発見された人間の祖先とされる、海洋生物と人間の合成体から抽出された 「キメラウイルス」 がアメリカ合衆国を皮切りに数年かけて世界的伝染病を起こした。
キメラウイルスは脳から排出される成長ホルモンによって効果が抑制される。しかし成長ホルモンの排出が無くなり成長期を終える18歳以上の人類は、醜い海洋生物の怪物「捕食者」 となり子供達を餌として捕食していった。
2040年代
大量の子供を捕食した捕食者はインフルエンザやコロナウイルスと同等のスピードで進化を遂げ、より強靭な肉体と力、そして人類に劣らない知識を手に入れるようになった。打つ手のない人類は次々と18歳を迎え、人口と捕食者の数が逆転をして滅亡の一途を辿ったが
この時から、捕食者からの苦しみから救いを与えると噂された 「創世者」 と言う人物を中心とした教団の活動が活発化し、選ばれし者だけが救いの世界へ行けるという 「ノアの方舟」 に乗るため人類同士の醜い争いが勃発した。
2049年
世界中の人口は、激減してしまい。生存者が0になった国や地域が目立つようになった。
ヨーロッパも既に壊滅状態になり、生き残った人々は、島国で影響が少ないとされている日本へ移住を行う 「ラストアイランド計画」 を実行することとなった。
そして、2049年10月、ロンドンではイギリス女王の孫娘であり、王家最後の生き残りである
シャルロットと生き残った僅かな人々と力を合わせ、国の存亡を賭けた戦いが幕を開けた。
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