ダンジョン探索と銃刀法

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ダンジョン探索と銃刀法

 当たり前ではあるが、ダンジョン内においても法律は適用される。モンスターは狩猟対象、または漁業と置き換える形で新たな法整備が行われた。  まず、ダンジョンは国の管理下に置かれ、国営もしくは国から委託を受けた民間企業により運営される。そして、収益の一部はダンジョン出土時の災害復興支援費用として充てられる決まりである。  管理は主に入場者や手荷物の検査、そしてモンスターがダンジョン外に出てこないかの監視等。ダンジョン内で冒険者の安全な探索のための見回りを業務とする企業もあり、武器や防具の貸し出しや冒険者をターゲットとするダンジョン内に店舗を置いた飲食店も存在する。ダンジョン内への出店にあたり、国からの支援を受け、かつ、出店のためには冒険者として一定の強さと実績が求められる。  ダンジョン内へ武器を持ち込む際、全てリスト化し入り口の職員に提示しなければならない。退場時に再び見せ、使用や紛失の有無も確認が必須となる。特に銃は何発撃ったのか、残りは何発か、持ち込んだ数と比較し誤りはないかも確認が必要であり、レンタルでも同様の確認が必要となる。そして、銃は個人で有する場合各都道府県の公安委員会に対して銃刀法に基づく銃の所持許可を取得する必要もあり、講習や実技試験も必要となる。レンタルの場合も講習は必須であり、人が密集していたり通路付近での使用は禁止されている。そのため、銃をメイン武器とする者でも近接戦闘用としてナイフや金槌を所持する者は少なくない。むしろ、スライム対策として金槌は推奨されている。故に、ダンジョン内では金槌は武器として扱われる。  余談ではあるが、スライムを倒す際の注意として、以前にも記載したがスライムは、とどめを刺したとき、核表面を厚く覆う水分が弾け飛ぶ。過去にスタンガンでスライムを倒そうと試み、実際に倒せたようだが飛び散った水分が帯電しており、使用者や付近にいた冒険者が感電する事件が数件起きている。火炎放射器等も同様の被害が上がっており、政府はスライムにだけ推奨する武器と注意事項を提示している。  話を戻しダンジョン内外での武器の所持について。  ダンジョン内で武器を所持することは「正当な理由」に当たるが移動の際の所持は軽犯罪法に当たる場合がある。ダンジョンへの移動中であっても、不用意に武器を人目に晒す行為は慎むべきであり、スムーズな移動と探索のために装備はダンジョンに設けられた更衣室で行うことがマナーとされる。武器専用ロッカーも完備され、セキュリティの面から容量の少ない物でも1日1000円から少々値が張るが月額使用料を支払うことで二畳ほどの個室(物置)を借りることも可能である(入退室管理のため泊まることはNG)。  最後に、ダンジョンの収益とは、探索者が持ち込むダンジョン産のアイテムの売買やダンジョン税と呼ばれる探索資格取得時の試験費用や資格交付・更新費用が主となる。その他各企業の業務内容により収益は異なる。
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