ハンティング

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 ぼううん!  ……小さな光は、三人の足元に達すると同時に、目も眩む程の大きな炎と化した。そして、「奴ら」ではない、紛れもないアキラの仲間の悲鳴が、狭いガード下の空間に反響した。 「わああああああ!」 「ぐわああ、あああああああ!」  マッチが飛んできた側にいたジュンとスグルは、たちまちのうちにその全身を炎に包まれた。反対側にいたケンジは、かろうじて火に巻かれるのを逃れたが、両の足先には炎が食らいついていた。あまりにいきなりの出来事に、アキラとタケシはどうすることも出来ず、その場に立ち尽くしていた。 「ちくしょう、ちくしょう!」  ケンジは足をバタバタとさせて、なんとか足首まで燃え上がろうとしている火を消そうとしている。それを見て、アキラとタケシもやっと我に帰り、業火に包まれるジュンとスグルを助けようとしたが、二人に出来る事は何もなかった。何も思いつかなかった。全身を火に覆われ尽くされ、ぐわああ、わああああ! と悲鳴をあげ続けながら、狂ったようにガード下を転げまわるニ人に、アキラとタケシは近づく事すら出来なかった。 「くっそお、なんだってんだよ!」  まだ足元に火のついたケンジが、ガードの反対側から外へ逃げようとしていた。それは、マッチの飛んできた方向と逆方向だったから、何が起こったのかわからないまでも、一応は理にかなった行動と言えた。だが、次の瞬間。
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