短編《7月7日》加筆。

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夕食を食べ終え、三階のアキラの部屋へ移動する。 「そろそろ風呂入ろうかな」 そう呟くアキラ。 「あぁ」 アキラ宅に泊まる際は順番に別々に入っているため、いつものように頷いて待つつもりでいたが…アキラから声がかかる。 「一緒に入る?」 「えっ」 「入りたくない?」 「いや、いいのか?」 「いいよ、お前誕生日だしな、」 「……」 そんなことを言われると期待してしまいそうになり、頭を振って冷静になろうとする。 「ん?なに?」 「いや、」 「じゃ行こう」 一階にある風呂場の脱衣所に到着する2人。 アキラの家の風呂場はかなり広い、脱衣所も6畳ほどあり広々としていて、リクライニングの椅子やマッサージチェアなども置いてある。 みずきはアキラから離れた場所で、アキラに視線を向けないように服を脱ぐ。 これからアキラと風呂… そう思うだけで心はドキドキ。 「みずき、こっち」 「あぁ…」 そう呼ぶアキラは、既に服を脱ぎ、腰にタオルを巻いている。みずきも腰にタオルを巻きアキラを直視しないよう俯いてついて行く。 浴室に入るとさらに豪華な浴槽。 広々とした浴室内にヒノキの大人3人がゆうに入れる浴槽、添え付けのベンチもヒノキだ。 自宅の風呂というよりはもはや小さな銭湯に来ている気分になる。 「凄い広い風呂だな」 ドキドキを抑えるため普通に会話しようとする。 「まーな、なんか風呂にはこだわって造ったらしい、帰って来ねーのにな」 「誰が?」 みずきのその質問にはかるく流して促すアキラ。 「ほらここ座って、背中流してやるよ」 「えっ!」 「早く!」 座って!と促してくる。 「す、すまない、ありがとう」 言われるまま椅子に座る。 「どーいたしまして!」 アキラはマイペースにみずきの背中を流し始める。 「……」 ほぼ全裸のアキラに触れられ、顔には出さないがみずきの心臓は一気に鼓動を上げる。
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