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「みずき、背中、左肩、真ん中寄りにホクロ2つあるな」
背中を流しながらホクロを見つけて教える。
「あぁ…アキラはあまりないな…」
「ん?ホクロ?そういえばあんまりないなー」
自分の身体を見ながら答える。
「……」
「背中にもない?」
不意に背中を見せながら聞くアキラ。
「あぁ…」
見なくてもよく知っている…あまり視線を向けないよう頷く。
「つか、お前自分の背中にホクロあるの知ってるんだな、見えないのに」
「まぁ…、身体の痣とかほくろは撮影の時に使われることがあるから…」
みずきは、俯いて会話を続けながら、冷静になろうと頑張るが…
「あ、そっか」
思いついたようにアキラはみずきの肩を湯で流し…
「お前はここが弱いんだろう?とかってセリフで攻められるんだよな」
悪戯っぽく囁きながらみずきの背中のホクロを舌で舐めてみる。
「っ!ちょっ、アキラ…」
急な行動に驚き振り返る。
「ふふっおもしろ」
「アキラ…」
瞳が合うとまた慌てて前を向くみずき。
「はい、あとは自分で洗って」
それを見て、くすくす笑いながら不意に顔を近づけて洗身スポンジを渡してくる。
「ああ、」
みずきはドキッとして視線を落とし、洗身スポンジを受け取る。
「そんなにオレ見たくない?」
わざと視界に入るようグイッと顔を近づけてそんなことを言う。
「いや、あの…刺激が強すぎる…から」
ドギマギしながらも答えるみずき。
「んな、撮影んときは普通だったろ?」
「撮影と今と、状況が違うから」
「なんで?」
さらに身体を寄せて首を傾げ囁く。
「ぁ、アキラ…」
近い…
いきなりこんなシュチュエーションになるとは想像していなかったみずき、マイペースなアキラに戸惑い焦りながらも少し離れ冷静になろうとするが…
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