まつ

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 そんなこんなで、再び怜華、美鶴、光、エミリーの四人で旅をすることになった。  と言っても、美鶴は何も言わないし、光は武器屋はないかとぼやいている。  怜華の、怜凛を探して欲しいと言う願いはどこにいったのか。  だが、それを聞く勇気は、怜華には無かった。  どこかよそよそしい空気のまま、この集団は吉原の道を歩いていた。 「そこのお方ら、ちょいと寄ってくんなぁ」  たまにそんな言葉をかけられる。  だが、光と美鶴が冷たい視線を投げることで相手は黙り込む。  だが、徐々にその二人が言葉を交わすようになっていった。 「お前、なんで双刀を持ってるんだ」 「……拝借した」 「なんだ。良い刀だったから、店があったら買おうかと思ったのに」  同じ強い人同士だからか、たしかに仲は良くなっている。  怜華が疎外感を感じてしばらく、一行は街の出入り口らしい門に辿り着いた。  だが、光と美鶴は足を止めた。  もうすでに眠りながら歩いているメアリーを引っ張っていた怜華は、門を眺める。  役人が見張っているようだ。   「厄介だな。美鶴、何か案はあるか?」 「……そうだな。おそらく、向こうは漢に通じる道なんだろう。だから、交代制で守るはず。なら、通らずにいけばいい」
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