お姉ちゃん

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「こんなところで……! 死ぬなって言ってるだろ!! 姉を助けるんだろ⁉︎」  自分の着ている袴を裂き、怜華の腹にある傷の止血をしようとしている少年。  その整った、気の強そうな目からは焦燥しているのが伝わってくる。 (ああ、私、襲われたんだ……)  怜華はゆっくりと浮かび上がるカケラ達を探し、彼の名を呼ぶ。 「美鶴(みつる)———
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