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「これで、殺人犯が二人と事情の分からない幼女とアンポンタンが集まったってわけか」
「アンポンタンってなに?」
怜華の言葉に、光はバカにしたように笑う。
「そう言うところがアンポンタンなんだ」
よく分からないが、バカにされているのは確かだ。
「酷い!」
「逆になぜ優しくしないといけない。仮初の仲間のために」
躊躇いもせずに言い放たれ、怜華は何も言えない。
匿うなら旅人を装ったら、と言う美鶴の意見を取り入れて一緒に行動しているが、光は事あるごとに突っかかるような事を言ってくる。
怜華には堪え難かった。
怜凛にそっくりの光に言われると、怜凛本人に言われているような気がするから。
本当は、怜凛が戻ってきていて、光は実は本物だったと言うのを期待していた。
この態度も全部、騙すための演技だと思いたかった。
「……スカビオサ」
「なんだ? その変な言葉」
「気にしないで」
美鶴が聞いてくるが、怜華は答える気にはなれなかった。
光は、一切反応しなかった。
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