エピソード1

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範囲が気になった俺は後ろに戻り 壁があるところまで歩いた。 また少し歩いたくらいで壁にたどり着く。 「後ろも前も数歩.....。なんだよこれ....。横はどうなんだよ.....。」 横にも歩いてみる。 「また少し歩いただけなのに....。まるで正方形の小さな箱に閉じ込められてるみたいだ.....。」 怖い。空気もいつまでもつかわからない。 光すら差さないこの箱で俺は餓死するのか それとも二酸化炭素中毒で死んでしまうのか。 冷や汗と鳥肌が止まらない。 怖い。 さっきまでの冷静さが 消えかけたその時。 カァカァー.... 「カラスだ!!!!!!」 もしかしたら人が通るかもしれない! 希望が見えてきた。 カラスの声が聞こえるという事は 意外と壁も薄いのかもしれない。
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