エピソード1

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それにしても何故俺がこんなめに あっているのか.........。 恨みを買うような人生を 送ってきたつもりは毛頭ない。 "普通'という言葉が似合う俺。 友人もある程度いるが 目立つほどでもなく かといって虐めを受けるような タイプでもない。 何処にでもいる普通の男子高校生。 強いて言えば多少口が悪いくらいだ。 「犯人が分かり次第、真っ先にぶん殴ってやる。」 考えれば考える程、理不尽な状況の中で イライラしてしまう。 「考えるのはよそう。イライラに使うエネルギーが勿体無いな。」 ボーッと壁にもたれ掛かり 暗闇にも慣れてきた頃。 幾らか時間が過ぎ、眠気に襲われ始めた。 「.......少しだけ寝るか。」 そう決めるとゆっくりと 意識がシャットダウンした。
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