廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする

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私が運ばれたのは、さっきよりもさらに狭い部屋でした。 私は寝台に寝かされ、私の周りにみんなが腰を降ろしました。 そして、まずはお互いの自己紹介が始まりました。 二人はシャキアを育てていたマキシムとウェンディでした。 シャキアは二人のことを実の両親だと思っていたようです。 それからサンドラが、シャキアが来てからのこと、そして、私がここへ来た理由をかいつまんで話してくれました。 「なんと!そのようなことが…!」 シャキアが故郷に呼ばれた詳しい事情を知らなかったらしく、当然のことながら、二人は酷く驚いた様子でした。 ですが、シャキアが運命を受け入れ、私の代わりにリゴレットの王女として生きていくことを決意したことに対しては、二人とも、涙を流しながら喜んでいました。 「ご事情はよくわかりました。 明日にでも、早速、病院に参りましょう。」 「私のことは良いのです。 この毒は、治すことの出来ないもの。 リゴレットの医師達にもどうにもなりませんでしたし、魔法使いにも治せませんでした。 ただ…私があそこにいたら、何か災いが起きるのではないかと… そう思ったから、私はこちらへ参ったのです。」 「シャルア様、ここはリゴレットとはまるで違う世界です。 病気を治す方法ももちろん違います。 紗季…いえ、シャキア様は、なんとしてでもあなた様を救いたいと思ったはずです。 ですから、とにかくこちらでの治療を受けて下さい。」 男性は、熱のこもった口調でそう言いました。
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