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私はオーディション用の書類をポストに入れ、暇を持て囃してる神々に祈った。
映画「七人の寒いの我慢」を見てから役者を志し
気づけば、もう相当な年に。
今日も、これから世に出ようとギラついた若々しいエキストラたちに囲まれながら
通行人「半裸の顔色の悪い男」役をこなしていたが
気持ちは、もう限界だった…
なんだよ!なぜ俺はテレビに出れないんだよ!
ラストチャンスだ!この映画のオーディションに全てをかけよう…
そして三日後、奇跡は起きた。映画の出演が決まったのだ!
私は力の入った表情で現場に着き監督に挨拶した。
「監督!この度は選んでいただいてありがとうございます…でも半分腐りかけた僕を何故?」
「まあー君だけだったからね、本物のゾンビは」
おわり
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