初夢

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『初夢』 私の名前は神埼瑠美。24歳。 大学を出て大手企業に就職したは良いものの、 連日の激務に耐えられず、昨年末にとうとう退職してしまった。 この正月からは実家の喫茶店を手伝いながら 何となく毎日を過ごしている。 「早くお嫁にいきなさい」という母の口癖を聞きながらも 何故か全くその気になれないのは何故だろうと、 自分でも不思議に思っている。 私は滅多に夢を見ない。 ましてや初夢など ここ何年も見ていない。 そんな私が、ゆうべ夢を見た。 今でも鮮明に思い出せる。 夢の中でふと鏡を見ると、 そこに映っていたのは 高校の制服を着た自分だった。
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