赤い友情

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初音「確かにこれらのデータは単なる側面的な状況に過ぎませんね    もう少し客観的に精査する必要があるかもしれません」 寧々「だけど、人間のことわざにも『君子危うきに近寄らず』とあります。    私達は美穂さんに危ない事には近づいて欲しくないのです」 美穂「いいわ! 私、明日彼に会って訊いてみる!    ちゃんと彼の眼をみて、彼の声を聴いて・・・    私の気持ちをちゃんと伝えて・・・    結論を出すのはそれからよ!」 寧々「わかりました。    それでは明日私達も連れて行って下さい。    彼の声や表情をリアルタイムで分析したいのです。    もし嘘をつけば92%の確率で見分ける事ができます!」 美穂「え~?パソコン持ってデートに行くの?」 初音「お願いします。    私達はユーザーに…美穂さんに幸せになって欲しいのです。    それが真のパーソナルコンピュータの創造を目指す、    我がオレンジ社の願いでもあります!」 美穂「・・・わかった。 連れて行く。    私の人間としての勘が正しいかどうか、あんた達に見せてあげる!」 寧々「そうと決まったらもうお休み下さい。すでに11時を過ぎております」 初音「明日は最適なメイクの為に資料を集めておきます」 美穂「ありがとう。もう寝るね。 ・・・あ、そうだ。    あんた達、ちょと言葉遣いが堅くない? そういう設定無いの?」 寧々「友達度の設定がありますが・・・」 美穂「友達、か・・・うん、じゃあ、一番親しいのにしといて!」 寧々「かしこまりました。 では、友達度を10に設定します」 初音「うひ~!ちょっと美穂! 早く寝ないと目の下にクマできちゃうよ!」 寧々「そうだぞ!早く寝ろ寝ろ!」 美穂「う~~~ん、、、ちょっと馴れ馴れしいけど・・・ま、いっかw    ふたりともおやすみ!」 寧々「おやすみ!」 初音「おやすみ~!」 END
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