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志乃は男のくせにヒョロりとした体が嫌いだった。
だから死ぬ間際に願ったのはどうか来世では
『巨乳の彼女がいる男らしいマッチョな体に生まれ変わりますよう』であったはず
で、目が覚めたら目にとびこむ大きな胸!
そして腹筋も割れるマッチョなボティと巨根の雄のあかし!!
あれ、ちょっとまって?何かがおかしい
その2つが同じ体にあったらダメだよね?!
…………僕の体は巨乳のマッチョになっていた。
神様なんかいろいろと混ざりすぎてますよ?
変化はそれだけではなく人間に近い姿のようだけれど肌が全体的に白く胸や腹回りはスベスベ肌であったがそれ以外は茶色と白い毛が生えて引きしまったお尻には細長く先が筆のようになっている動物の尻尾?!
頭には2本の突起物…おそらく角だろう物があったことで人間ではないと知り納得するのだった。人間の世界でこの無茶苦茶な体で生きるのは非道いからね!
志乃は巨乳になった自分の胸に手をあて揉んでみる
(コレが自分のじゃなきゃもっとよかったのに…)
ええ゛…ッツ?!
乳首から白い液体がでたんですけど!!
(何この体!乳まででるの?)
こんなオプション僕には使いこなせそうにないんだけど…
とりあえず、いつまでも裸でいるのも落ちつかないので着れる服を探すことにした。
胸が少しきついが着れる服を見つけ(尻尾の穴まであいてる獣人用)体の点検も終わったのでと恐る恐る家の扉をすこし開け外のようすを覗いてみた。
!!!
ふぁあ―—…なにアレ、本物!?
獣人なの、ねぇ、獣人さんですよね!!
うんうん、獣人はイイよねッ!けど見間違いかな?
女の獣人さんいないよねッ!
いや、たまたまいなかっただけだよね?きっと。
(僕は希望をすてない!)
アレなら僕がまぎれても違和感はないから大丈夫そ、
ヒィッツ・・・?!
扉のすきまの外が影に覆われて僕と目が合わせるブタの獣人が
「おや、珍しいここの住人に会えるとは。開けておくれ」とおばぁさんの声で言うので玄関のドアを引いて中に入れる。
そして聞かされる驚愕の事実!
ブタの獣人のおばぁさんはこの家の管理人でお金を払えなければ明日この家を出てってくれと言われた。
日払いで借りられるって、この家は宿屋のような場所なのか。
今日の料金は支払済みで明日も使いたいなら金を払ってくれと言われたのだが
もちろん僕にそんなお金なんかあるわけなくて…
神様ァ―ー…僕にもう1度死ねってことですか?!
仕事もお金もなく家が無いって!僕はどう生きていけばいいんデスかぁ――!!
そんなことを考えてる間に朝はやってきて僕は家にあった大きなバッグに使えそうな物をつめて見知らぬ世界を歩くのだった。
どれだけ歩いただろうか…僕、もう歩けないよ…
お腹すいたぁ…
昨日から食べてないし、荷物まとめるために寝てないし…
眠いよ…
もうダメかもしれない…
空腹に耐えきれず僕は見知らぬ家の前で座りこんでしまうのだった。
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