掃除編-1章:あいつは生意気な家政夫

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「ハニー、彼がなにか気に障るようなことをしたなら代わりに謝るよ。」 「いえ、そんなことではありません。それより別のー」 「しかし今すぐ家政夫を変更することはできない。」 「どうしてですか?」 「契約書を読み直してみるかい?」 スマホを出して、メールを読み直す。細かい項目の中に、太い文字で「家政夫の変更に関して」という項目が確かにあった。そして、その内容は… 「最低30日間は変更不可、ですか…」 「そう、残念ながら、これが我々のルールなんでね。これは顧客と家政夫がお互い慣れるための最低限の時間だと思って作った規則でね、その後でどうしても無理というなら変更するようにしている。」
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