掃除編-8章:私の夢、あなたの未来

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目を覚ますと、綺麗な窓の向こうから気持ちいい日差しが差し込む。ぐだぐだせずさっさとベッドから身を起こし、彩響は外出の準備を始めた。一番お気に入りの洋服を選んで、しっかり化粧もして、鏡の前に立つ。お気に入りのリップまで塗ると、鏡の中にはとても素敵な女性が映っていた。彩響は深呼吸を数回して、自分のスマホを出し、どこかへ電話をかけた。しばらくして、相手がとても明るい声で電話に出た。 ー「峯野?久しぶり!」 「中島くん、久しぶり。元気?」 ー「俺はもちろん元気してたよ。いきなりどうした、お前から電話くるとは珍しいな。」 中島くんは大学の同期で、今は大手新聞社で働いている。もう彼も入社して数年経っていて、最近は頻繁に彼の名前を新聞で目にしている。元々人のよかった中島くんは、彩響の突然の連絡にも普通に接してくれた。彩響は早速話をを切り出した。 「突然連絡してごめん。あなたに知らせたいネタがあったの。」 ー「ほお?わざわざ俺に連絡までして?一体どんなネタなんだ?ジャーナリストの血が騒ぐぜ。」 中島くんがすぐ興味を示す。彩響は少し深呼吸して、すぐ話を続けた。 「中島くん、『アンブロック出版社』は知ってる?そこの編集長である『黒川浩史』のことよ。」 ー「もちろん知ってるよ。国内でトップレベルに入るくらいの大手出版社だろ?そこの編集長がどうした?」 「その人が、私に言ったの。私の原稿を本にしたかったら、自分とセックスしなさいって。」 ー「マジかよ?!これはスクープだぞ!なんか証拠は持ってるのか?」
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