64人が本棚に入れています
本棚に追加
/164ページ
次の日は土曜日で、いいタイミングで会社を休むことができた。元々なら土曜日も関係なく出勤するが、今日彩響にはそれよりやらなきゃいけないことがあった。ぐっすり寝て、ベッドで朝食を済まし、リビングに出ると河原塚さんがこっちに気づいて振り向いた。いつものエプロンをしたその姿が、結構格好良く見える。
「おはよう、調子はどう?」
「元気です。」
「うん、顔色もまあ悪くないようだな。なら…」
河原塚さんがニッコリ笑った。
「俺の掃除に付き合う準備、できた?」
最初のコメントを投稿しよう!