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「スマホ、見つけに行く?」
「由希はもうちょっと休んでても良いんだよ?」
「ううん。スマホが見つかれば警察も救助隊も呼べて、あかねちゃん達捜索してもらえるもん。わたしも協力したい」
「うん。じゃあ、そうしよう!」
要は勢い良く立ち上がった。由希と二人、意気込んで捜索を開始したが、スマートフォンは一台も見つからなかった。
「全部探したのに、なんでないのー!?」
要は叫んで、ソファに倒れ込んだ。
行方不明の三台は、どこに行ったのか? 一台は猪口が持って出たとして、おそらくは大島の物と、不明な一台……。
「もしかして、あたしの推理外れた?」
落ち込んだ要に、由希は遠慮がちに提案した。
「要ちゃん。スマホはいったん諦めて、そろそろ、秋葉ちゃん達の捜索に外に出ない? わたし達の担当もあるし」
言われて要は腕時計を見た。捜索開始してから、いつの間にか四時間が経っている。
「そうだね。行こう」
二人は三叉路へ向った。
その道中に、小屋があった。煙突がついていて、ドアは簡易的なトタンで出来たドアだった。鍵もかんぬきだ。
「ここ、焼却炉かな?」
「多分そうじゃない?」
そう返して、由希は要を咎める眼で見る。
「要ちゃん。入ってみたいって思ったでしょ?」
「うっ、何故分かった!」
「だって、目きらきらしてたもん。ダメだよ。わたし達が探すところにあかねちゃん達がいるかも知れないでしょ。早く――」
言いかけて、由希は驚いたようにじっと焼却炉を見据える。
「どうしたの?」
「……燃える……」
「え?」
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