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「もしかして、もう一人いる?」
計画的か、それとも、偶発的に猪口を殺してしまったのかは判らないが、猪口を刺した誰かは大島のドッキリの共犯者なのかも知れない。もしも、あの残された血痕が事故によってついたものでないのなら……。
「とにかく、スマホはもう一台あるはずだ」
要は部屋を見回した。
水に沈められたスマートフォンは全部で七台。
大島と猪口がスマートフォンを提出していなかった場合、もう一人誰かあの場に持って来なかったか、提出しなかった人がいるはずだ。
そしてその人物は何故か、この期に及んで自分のスマートフォンで警察を呼ぼうとは考えていないらしい。
「共犯、三人説。濃厚になって来たかな」
要はにやっと口の端を上げた。
「さて、鬼の居ぬ間に部屋を漁らせていただこうかね」
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