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第三章 「事件発生」
三週間後。ローゼは授業の復習を終え、中庭に出ていた。夏の涼しい風が、
ショートカットになった彼女の髪を揺らした。「気持ちいい」とつぶやき、大きく伸びをする。白いテーブルに座っているシュテルンを見つけて近づこうとした時、後ろから近付いてきた三人組のごろつきが彼女を捕らえた。
それに気づいたシュテルンが、モーントに「寮の先生に知らせてくれ」と
言って静かに走ってくるのが見えた。
ほこりだらけの部屋に連れてこられた彼女は、フクロウの羽音に気づいた。
ごろつきたちがトイレに入ったのを確認した時、シュテルンとコミミズクがこちらにやってきた。
二人は素早く廊下を通って外に出た後、学校の中に戻ることができた。
「ありがとうございましたシュテルン様。おやすみなさい」「おやすみなさい」その夜、二人は久しぶりに熟睡することができた。
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