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毎日のように公園に通う私達。
そして毎日、私達より早く来ているし、男が帰るのは何時なのかすら知らない。
「ママー! キレイなどんぐりあったー」
「良かったね~」
ハナと一緒にどんぐりを取っていると、クスッと笑う声? が聞こえ、視線を感じた私は辺りを見渡し……
────やはりあの男と目が合った。
「……ハナ、ちょっと一人で探しててね」
私は意を決してハナにそう言い残し、男に近付き……。
「……あの、すいません。
いつもそこで何をされてるんですか? 」
「……え?
あ、あぁ、私ですか? 」
男は私が話かけた事に心底驚き、目を白黒させているようだが、
オメーだよ。
アンタ以外に誰がいるっていうんだ。
びっくりされた事にこっちがびっくりした。
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