Ⅳ 未来

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 音を立てずにカップをソーサーに戻すと、目が合った恭二に静香は微笑みかけた。 「ほんと、お料理だけじゃなく、デザートやチョコレートまで美味しかったね。今日のお店、恭くんがここに決めてくれて、大正解」  ゆっくりと、彼の両親に視線を移す。  目を細めて見返す二人に、静香は柔らかな声で告げた。 「恭二さんに選んでもらって、よかったです。本当に」 【 了 】
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