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「確かに可愛かったわねぇ〜花乃ちゃん」
渚は、戦うというか舞っているフローラル・フローラルの姿を思い出している。
一見、華奢にみえるフローラル・フローラルは、かつての敵である者の身内らしい長身のゴツイ少年と肉弾戦を繰り広げた。
恐れることも無く舞った。
「強すぎだろう……っ!!
あの娘……あの少年と戦う前に
黒い怪物一撃で倒したんだぜ!」
こう言うのは、マミの夫で花乃の父の大将。
「えっ!本当に!」
マミと渚は驚いた声を上げる。
かつて、マミが『クレール・ロゼ』であった頃の初陣は、一撃でなんてありえなかった。
もちろん、肉弾戦で闘ううちになんかビームとかなんとか出せるようになって戦いが日々楽になってきたのに……。
あのふわふわと可愛い娘が……
私の可愛い可愛い花乃が……。
マミが見た時、フローラル・フローラルは、倒し封印したはずの『ヤッカミーン』の弟と言う少年・ヒガミィダと戦っていた。
あとから現れたヤッカミーンによって防がれたけど、『フローラル・ボム』そう叫んで光の砲撃弾を初陣なのにあっさり放っている。
間違いなく、強すぎ……。
強い……っていいと思うけど、どうなの?
高校生の時の一年間だけど光の戦士をしていた経験者としてマミはどこかで不安を感じる事を、かつての仲間でもあった夫・大将、渚、同じく仲間であり渚の夫でもある陽介に伝えたのだった。
当たり前なのだが……
「う〜ん……」と考え込んだのだった。
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