1人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日、私は走り幅跳びの審査委員長を見かけたから、委員長のもとに行った。
「なんで、オリンピック選手に私を選んだのですか?」
審査委員長のおじさんは、メガネを上に上げながら、私をまじまじと見つめた。
そして、「あぁ、あの時の」
とつぶやいて質問に答えた。
「そりゃ簡単だよ。
お前さんの髪の毛が長いからだよ。
私は長い髪の女の子が好きだからねぇ。」
その言葉を聞いた私は、口を思わず開けてしまった。
「まぁ、気に入らないなら、辞退してもらっていいんだよ。」
要するに、友情かオリンピック選手か選べってことか。
私は、すぐにオリンピック選手を辞退した。
審査委員長はすごく驚いていたけど、私は美織との友情を選んだ。
その後、美織にもちゃんと説明して、今ではすごく仲良しの親友になれた。
そして二人で約束したの。
これからも正々堂々と勝負する。
もう、次の大会が楽しみだ!
最初のコメントを投稿しよう!