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閑静な住宅の一角に一人の青年が
帰宅する、クレーマー家の次男坊
玄関の扉を開けると優しい声
「アンジー、おかえりなさい
フーちゃんから手紙きてるわよ」
母親のパムだ
リビングに向かうアンジー
テーブルに置いてある一通の手紙
手に取り送り主の名前を見る
見慣れた文字に頬が緩んだ
ソファーに座り手紙を開ける
「えっ?ええー!」
唐突に大声を出すアンジー
「何?どうしたの?」
自室からリビングに来るために
階段を下りかけて、その声で
慌てて下りてる金髪の少年
四男坊のマックス
ソファーのアンジーの元に来る
「フー姉さまがさぁ…」
大きなため息をつき憂鬱な表情
「フーちゃんがどうしたの?」
アンジーの隣に座るマックス
「…この手紙読めばわかるよ…」
封筒から取り出した便箋を広げて
マックスに手渡した
「読んでもいいんだね?」
念を押して便箋を受け取る
相変わらず憂鬱な顔のアンジー
手紙を読みだしたマックス、おもわず目を丸くしてアンジーを見た
煙草を取り出し咥えるアンジー
「こないだフーちゃん家に
行った時には何も言って
なかったよね?」
「…ああ…」
咥えた煙草に火を着けるわけでもなくイライラしているアンジー
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