現在が楽しいから別に…

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現在が楽しいから別に…

8年前… 私が覚えてるのは… 楽しかった事 面白かった事 厳しくて泣きそうな稽古の事… 初めて恐怖を感じ腰を抜かしたことだ。 あの夜助けに来てくれた乾さんが 子ども心にカッコイイと改めて感じたっけ。 乾さん…と言えば教えてもらった技術と共に インハイでの秘密…これは内緒だよね それは8年経っても変わらないし、 きちんと覚えている部分だ。 本来なら、7日目には先輩たちと帰るはずの私は、確か 「もっともっと稽古したい!」 そうゴネて、乾さん通して親父と監督に話通した でも、今度は…新人戦に向けての 宿舎中心に…遠征遠征の日々で もっともっと厳しくて…そうだった! 忘れたいくらいに厳しくて… その日からの事をすっかり忘れた。 ここで何かを約束したのか? 正直に言うとわからない。 「あれだけ遊んだのに」 去年の秋に、高3だった私 乾さんのこと自体を忘れていて バラバラの少女の時の夏の終わりからの 記憶を繋ぎ合わせて思い出す ゼッケンの名前と顔をよく見て 「あっ!」と思い出した ただ、「よく遊んだし約束もしたのに」 その内容は、全く思い出すことが出来ない 小六の時、P○○ー○○es㈱の 毎年恒例行事の(バブル期)クリスマスパーティー それに行ったと目の前の彼らに言われたけど その時の記憶が無い パーティーに行ったのは 私が中学生になった時と記憶しているから 余計に混合してしまった でも…乾さんとの約束も何も思い出すことは、 できなかった。 モヤモヤするけど 今はモヤモヤしない。 思い出せない過去より今が大切だ。
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