回想8年前…間近に見る英雄

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…紹介される… ようやく休憩に入った 暑い夏の稽古 私はマネージャーさん達に混じって 麦茶を配りにまわる 「ありがとうほらほら山口さんも ちゃんと水分補給して」 って紙コップ渡されて飲む様に促された 一度に飲み干すな そう言われてるから 口で含みながら飲み干す 広い武道場を見回してみる 小上がりの所ではここの先生方 それと私の父さん…ん?防具つけ始めてる 父さんも加わるのかな? 内藤先輩が父さんによばれてる 他のみんなは? 風通しの良い所では…へばってる 中3達の姿…だよね…突き有りの ぶん投げられありだもん 高校生のひとたちとは本当に 大違い過ぎる… なんだかすごーいっ!高校生 「大丈夫か?響ちゃん」 声をかけられる ウチの道場の出身の和田先輩 坊主頭になっていた 手にはモップ持っていて 休憩の間に掃除するようだった だって床は汗やらなんやら… まだまだ初日なのに 「大丈夫です!あっ!私代わります」 和田先輩のモップ手にしようとする 「あぁ…うれしいけどそりゃまずい まだまだお前らお客様だから それよりも…ほらほら 内藤が山口先生に言われて集合 かけてるぜ…」 確かに…見るとキツそうに 体動かして父さんと監督、先生方の方へ 必死に歩いて行く中3達の姿があった 選抜関係ないけど私も一応そちらへ 足を向けた
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