再び、回想8年前…合宿5日目

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「響…俺はどっちだ?」 手書きのトーナメント表…。 見ながら乾の兄ちゃんは聞いてくる。 「赤…だけど?」 高3なんだしわかってるはずなのに… などと思いながら答える。 「ン…じゃあ…タスキ貰ってきてくれ。」 なんて言う。 今…係の人配りに来ているのに そんなに歩かなくてもすぐに 係の人に会えたので、 「K高の乾の兄ちゃん…あっ… 乾先輩、赤なので赤のタスキ下さい!」 「に…兄ちゃん…?あの乾を… 兄ちゃんッ!マジ? …似合わねぇぇぇッ!」 左袖にM高の校章が施されてる その係の人は口元を押さえていた。 思わず私は首を傾げる 兄ちゃんは兄ちゃんだし…。 あんただって私から見たら兄ちゃんだし…。 振り返って依頼した人の方向くと 苗字に「山」が付く2人に乾の兄ちゃんは 囲まれてなんだかからかわれていた 「…あの三人…やっぱり、仲いいよね…。」 「うんうん…すごく素敵♪」 遠巻きに見ている 三校の女子部員…。 三人に憧れてる人達の 声を聞きながら私は戻って行く。 素敵と言うのもわかるな。 兄ちゃんはやっぱりあの強烈な面 そして片手突き…凄いもん! 山川さんも山本さんも団体戦で かっこいいもんね。 でもね…私の憧れと女子部員達の憧れ… という物が別物と知るのは。 もう少し時がたってからだった。 それ位私は子どもだった。
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