1 黒猫と呪いの刀

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1960年、5月5日。駅で、彼女と出会った。美しい■だった。きっかけは、彼女の落としたハ■カチを■けたことだった。 5月11日。再■彼女に出会った。名を聞けば、■山 桜■というらしい。 5月■6日。桜■と待ち合わせをした。■をするうちに、私■は親密になっていた感じがする。■■も、彼女と約■している。 5月■■日。彼女の■顔が頭か■離れない。これは■った。 6■■日。傘を■していたにもかか■らず、彼■は濡れていた。何故■■ているのかと聞くと、貴■が来る■が遅いから、と■われてしまった。 6月13日。今日は彼女、来なかった。 6月2■日。今日も■なかった。 7月7日。今日も■■■■■。 ■月■■。私は、■われたのだろうか。 1969年、3月21日。結■した。妻の立花は■やかな人だ。 4月9日。あの■と同じ駅に、桜■がいた。ひどく■せていた。 4月■■日。夢見がひどい。 4月2■日。ま■同じ夢を■り返し見■いる。 ■■■■。■■■■、家■■■■■■。刀■■■■た。何■、■■■■■■■■■。 すまない。  ぱたんと、黒音は手帳を閉じた。裕昌が眉を寄せてううん?と首を傾げる。 「ちょっと待て。どうして女の人はこの持ち主を襲ったんだ?」 「それはわからない。だが、女性の名前に山と桜が入っていた。だいぶ絞れるんじゃないか?」 「それは……本人突撃取材とか言わないだろうな……」  恐る恐る聞く裕昌に、黒音はにっこりと笑みを浮かべていた。 「よくわかってるじゃないか。察しの良い主人でよろしい」
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