48人が本棚に入れています
本棚に追加
1960年、5月5日。駅で、彼女と出会った。美しい■だった。きっかけは、彼女の落としたハ■カチを■けたことだった。
5月11日。再■彼女に出会った。名を聞けば、■山 桜■というらしい。
5月■6日。桜■と待ち合わせをした。■をするうちに、私■は親密になっていた感じがする。■■も、彼女と約■している。
5月■■日。彼女の■顔が頭か■離れない。これは■った。
6■■日。傘を■していたにもかか■らず、彼■は濡れていた。何故■■ているのかと聞くと、貴■が来る■が遅いから、と■われてしまった。
6月13日。今日は彼女、来なかった。
6月2■日。今日も■なかった。
7月7日。今日も■■■■■。
■月■■。私は、■われたのだろうか。
1969年、3月21日。結■した。妻の立花は■やかな人だ。
4月9日。あの■と同じ駅に、桜■がいた。ひどく■せていた。
4月■■日。夢見がひどい。
4月2■日。ま■同じ夢を■り返し見■いる。
■■■■。■■■■、家■■■■■■。刀■■■■た。何■、■■■■■■■■■。
すまない。
ぱたんと、黒音は手帳を閉じた。裕昌が眉を寄せてううん?と首を傾げる。
「ちょっと待て。どうして女の人はこの持ち主を襲ったんだ?」
「それはわからない。だが、女性の名前に山と桜が入っていた。だいぶ絞れるんじゃないか?」
「それは……本人突撃取材とか言わないだろうな……」
恐る恐る聞く裕昌に、黒音はにっこりと笑みを浮かべていた。
「よくわかってるじゃないか。察しの良い主人でよろしい」
最初のコメントを投稿しよう!